それから

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「喜んでたよ。夏雄は愛理ちゃんと話したがってたから」 「うん」 「あとホッとしてた。愛理ちゃんの今後や生活のことも心配してたし」 「じゃあ、夏雄君はもう許してるんだね。愛理ちゃんが色々やった事も」 「うーん……。最初は超ショック受けてたけど、夏雄は優しい奴だし、愛理ちゃんの家庭事情も知ってたからな。怒りより心配の方が強かったと思う」 「そうだね。杉崎君や富川さんも許したし、夏雄君ならそうだよね」 私は会話にのめり込み、アイスティーを飲むのも忘れていた。 潤也の視線がアイスティーに移ったとき、ハッと気づいて思い切り啜った。
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