それから

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「じゃあ決まりですよ! 俺は許します!」 明るい声で大らかに言い切ったのは杉崎君。 続いて富川さんが冷静に言う。 「僕も異論はありません。初めて知ったから詳しい事情は分からないけど、大切なのは、これからだと思うので」 社長は杉崎君の言葉にも富川さんも言葉にも、しっかりと頷いた。 そして最後は田中部長が締める。 「これからの設計部は、今まで以上のチームワークや個々の頑張りが期待できそうです。もちろん私も頑張ります」 「わかった。田中部長にも設計部にも期待してるよ」 社長は笑顔で言うと、愛理ちゃんの肩を優しくポンポンと叩いた。  
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