第二話 『どうしてユーレイになっちゃったの!?』

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駅が近づく中、足を止めると彼も足を止め、不思議そうに私を見つめてきた。 「どうかしたのか?」 全然一般人と変わらない彼。 うちの学校の制服を着ているし、そこそこ......いや、けっこうイケメンだし。なにより......。 不思議そうに私を見つめる彼の腕をがっしりと掴むと、彼は身をよじらそる。 「なっ、なんだよ急に」 ほら。ユーレイだって言っているくせに、こうやって普通に触れられる。 普通ユーレイって実体がなくて例え姿が見えたとしても、触れられないものじゃないの? 彼の腕を掴んだままグルグルと頭の中で考えを巡らせていると、長い腕を生かして彼に肩をがっちりと掴まれた。 「えっ、なに?」 すぐに顔を上げると、近づいてくる彼の顔。咄嗟に手が出てしまい『バチンッ』と気持ちいい爽快な音が響いた。 「いって!!」 「あ......」 咄嗟に出てしまった手。 加減することも忘れ、力任せに叩いてしまったせいか、彼はすぐさま私から離れると両手で叩かれた頬を押さえては、恨めしそうに私を見つめてきた。 「いってぇーな!なにも本気でぶつことはないだろ!?キスくらいさせてくれよ!」
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