第二話 『どうしてユーレイになっちゃったの!?』

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聞いてもいいのかな?......いや、いいに決まっているよね。 だってどうやら彼の姿が見えるのは私だけみたいだし、彼が言うように助かる術は私にかかっているみたいだし。 しゃがみ込む彼と視線を合わせるように、ゆっくりと私もこの場にしゃがみこんだ。 「あの、さ......聞いてもいいかな?」 「......なんだよ」 頭を抱え込んだまま、ぶっきらぼうな返事だけが返ってきて、ついムッとしてしまったものの、なんとか怒りを飲み込む。 「あのさ、その......どうしてユーレイになっちゃったの?それに、どうして私にキスをしたら、名前を思い出したの?」 聞きたいことを全て聞いてしまった。 だって変に遠回しに言っても仕方ないことだと思うから。 だけど質問をぶつけると、彼はピクッと身体を反応させたものの、なにも話すことなく黙りこんだまま。 それでも聞いてしまった以上、彼が答えてくれるのを待つことしか、私には出来ずにいた。 どれくらいの時間が過ぎただろうか。 車が滅多に通らないこの道路では、鳥の鳴く声と草木が揺れる音だけが耳に届いている。 少しして電車が走る音が聞こえてきた時、なぜか彼はゆっくりと立ち上がり、いまだにしゃがみ込んだままの私を見下ろしてきた。 「そんなの......俺が一番聞きてぇよ」 「えーー......」
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