第二話 『どうしてユーレイになっちゃったの!?』

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いや......もしかしたらこの状況、すでに私は、彼にとりつかれてしまっているのかもしれない。 サーッと青くなっていく顔。 そうだよ。 こうやって見えるし触れる状況って、実はかなりまずいんじゃない?だって普通の人には見えないんだよ? チラッと彼を見れば、どうやらずっと私を見ていたようで、バッチリ目が合ってしまった。 そして彼の瞳に捕まってしまった瞬間、視線を逸らせなくなる。 やばい。 やばいよ......。 だって予想できちゃうから。彼が今、私に何を言いたいのかを。 彼の声を聞きたくない。出来れば耳を塞ぎたいのに、塞ぐことが出来ない。 そんな中、予想通りの言葉を彼は口にした。 「迷惑を覚悟の上で頼んでもいいか?......俺を助けてほしい」 目を逸らすことなく言い放った彼の表情は真剣で、切実に私に助けを求めている。 そんな目で見られても困る。 だって私に出来ることなんてないでしょ? でもーー......。彼を助けてあげることが出来るのは、きっと私だけ。 「頼むっ......!」 声を絞り出し、深く頭を下げた彼に一瞬で迷いはどこかへと吹き飛んでしまった。 最初からこうなる運命だったのかもしれない。 彼の姿を捉えてしまった瞬間から......。
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