第二話 『どうしてユーレイになっちゃったの!?』

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ユーレイとかユーレイじゃないとか関係ない。 “キスをしたか、しないか”が重要なのよ、こっちは!! 心の中で大声で叫び、なんとか言葉にするのをグッと堪える。 「まぁ......あんたが協力してくれるんなら、いっか。こうやってあんたとなら話せるし、触れることも出来るんだから」 そう言って眩しいくらいの笑顔を見せた彼に、不覚にも胸がキュンと鳴ってしまった。 いやいやいや!! ユーレイにときめくとかあり得ないから!ただ彼がイケメンすぎるだけだから!! 必死に自分自身に言い訳をし、なんとか平然を装う。 「んじゃ、そうと決まればさっさとあんたの家に案内してよ」 協力すると言ったら、手のひらを返したように態度が大きくなった気がするんですけど!それに、私は“あんた”って名前じゃない。 イライラが募る中、さっさと歩き出す。 「あっ、おい!待てよ!!」 そんな私の後を当然追い掛けてくる彼。 そんな彼に、足を止め、ゆっくりと振り返りながら言った。 「美鈴」 「......え?」 足を止め、目を見開き驚く彼に再度言い放つ。 「だから私の名前、あんたじゃなくて、美鈴だから」 しばらくの間、一緒にいるんでしょ?
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