第四章 来訪者

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降臨祭で捕縛した手配ランクXの犯罪者共だが、やはり依頼を受けて行動していたらしい。 血の契約陣について理解があるらしく依頼者については『言えない。』の一点張りであった。 血の契約陣は本当に厄介だ。 血とあるが血属性ではない、血属性だったらとうの昔に解除している。 属性を必要としない魔法陣を体に刻むのだが、一度発動させると魔法陣が体内に取り込まれ被者の魔力と融合してしまうのだ。 混ざるのならまだいい、分離すればいいのだから。 しかし融合してしまうと分離不可能となってしまう。 とゆうよりも、分離自体は可能なのだが、分離した瞬間に被者が絶命してしまうので意味がない。 記憶を覗いても、契約に関する事柄は閲覧できない。 話すと死、解除しても死。 その危険性から第二級禁術指定を受ける魔法陣である。 使用者からみれば自分の存在が明るみに出ない使い勝手のいい魔法陣なので、かつてこの魔法陣を用いて国家転覆を計った者がいたほどだ。 まぁ、つまり首謀者は禁術を知り得る人物かつ、ランクXを数人雇えるほどの資産を有する者ってことだ。 …世界規模でみれば該当者は結構いるが。
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