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雨が激しく降っている中でも、慌てていなくゆっくり一歩一歩確かめるように歩いている
それは一人壁際に持たれている姿を誰も見られていないからなのか苦しいのかずっとため息をしている
『ハァ…ハァ… 』
その人は突如止まり座り込む
もう、あいつら来てないよなと思って安堵するが、身体に限界をむかえてしまい徐々に深い暗闇に落ちていった
何なんだ妙に現実味がある夢は……?
そう驚きながら、呆然していると隣の部屋にいる人物が呟く
「包帯あるか~ 足りないから早くもってこいよ」
俺は渋々座っている体勢を立ち上がり包帯を手にとってやはり隣にいた師匠に渡す
「ありがとう 」
そうお礼を言って怪我をしている男に包帯を丁寧に結んでいく
「誰ですか? 」
疑問の声をだしてしまった俺は手を口に隠して失態をしてしまったが師匠は、機嫌が良かったのか素直に応えた
「家に帰ろうとしたら、この人が倒れていたのを偶然見つけたんだその時間は大雨が降っていたからつい可哀想で連れてきたんだ」
相変わらず、この時の表情が全く読めない
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