Secret 6

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 「神楽くん、授業戻らなくちゃ」  「あ、そうだ。失礼します」  校舎の角を曲がって彼の姿が消えると、私はホッと胸を撫で下ろした。神楽くんより、私の方がハラハラさせられてるのは気のせいじゃなさそうだなぁ。  「神楽くんって背が高いのにもったいないね。なんていうか、地味すぎない?神レベルのKIMIと同じ身長なのになぁ」  よく考えたら、神楽って名前まで生かしきれてるし……。  「でも、穏やかでいい人でしょ?」  「そうだね、橘くんと同じくらい。私もそろそろ戻ろうかな」  文香がわざとらしく立ち上がると、他の男子と入れ替わった橘くんが歩いてくるところだった。
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