Secret 6

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 「ちゃんと見学しろよ」  全然、穏やかじゃないんですけどっ!  他に誰もいないからって、このタイミングで豹変しなくてもいいのに。  「してるってば」  「男と話して、楽しそうだな」  「別に、神楽くんはぶつかってから気にして話してくれるだけで、今だって偶然通りかかっただけだし」  「あ、そーですか」  ゆっくりと隣に座ってきて、クラスの女子の視線が今日も私に刺さる。  「あのさ、ちょっとは自分の人気とか考えたら?」  「は?そんなの知ってるよ。いちいち騒がれてウザいだけで気にしたこともないけど」  可愛くないな、本当に!そのおかげで私がどれだけ迷惑してると思ってるのよ!
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