2月3日(水)

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そんな距離で、福原くんは話す。 「…この距離以上、近づいていいのは、俺だけなんだからね」 「ッ……」 一気に体が熱くなる。 そ、れって……。 ゴオオオオオと大きな音が響き渡り、電車がホームに入りこんでくる。 「……行こっか」 ちょっと困ったように微笑む福原くん。 私はただ、頷くことしか出来なかった。 (あと何センチ) (あなたに近づいていいのか) (距離感が掴めないよ)
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