2月9日(火)
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思い出すのは、先々週の木曜日。 紅に呼び出され、学校に駆け付けたあの日。 確かに俺はあの日――……。 紅を、抱きしめていた。 「……心当たりあるみたいだな」 1つ、大きく息をはき出して、視線を前に移す直江。 「そんなんで、よく市ヶ谷さんが好きなんて言えるな」 「っ……」 鋭い言葉が胸に突き刺さる。
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