2月9日(火)
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『間もなく、電車が入ります。黄色い線の内側に下がって――』 電車の入るアナウンスが入り、次第にホームに人が増えて来る。 「俺にもまだ、チャンスがあるって思っていいかな」 「……ッ」 視線だけ俺の方へ向けて、少し口角を上げる直江。 俺はもう、言葉を発せられなかった。 電車が入り込んできて、電車に乗り込もうとした時。 「福原」
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