2月10日(水)

5/29
前へ
/814ページ
次へ
「美青」 鞄に荷物を詰めていると、福原くんがこちらへやって来る。 「どしたの?」 「えっと……この後、何か用事とかある?」 「え……」 私の様子を窺うように、腰を屈めて、上目遣いで私を見つめて来る福原くん。 その視線に、月曜日のことを思い出して一瞬動揺しかけた。 「と、特にないよ?」 動揺がバレないよう、福原くんから目を逸らす。
/814ページ

最初のコメントを投稿しよう!

659人が本棚に入れています
本棚に追加