2月11日(木)

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――市ヶ谷さんの手の上に自分の手を重ねた時、俺は別に「任せた」と言ったつもりではない。 むしろ、「俺が母さんを適当に誤魔化すから任せて」のつもりだった。 …だというのに、何を思ったのか。 “どんな小さなことでも、覚えていてくれるところです” 俺の代わりに話し出した市ヶ谷さん。 スラスラと俺の好きなところらしいことを並べていく。 途中、だんだん恥ずかしくなってきて、止めてしまったけど。
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