―恋人契約終了―

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その日の朝、電車に市ヶ谷さんの姿はなかった。 『どこにいる?』 『今日は休み?』 『先に行くね』 何度メールしても、市ヶ谷さんからの返信は無い。 スマホが壊れたかな。 相当重い風邪を引いたとか。 そんなことを考えつつ、教室に向かう。 ドアを開け、クラスメイトに挨拶しながらも、目は市ヶ谷さんを探す。 「(あ……)」
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