―恋人契約終了―

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それは、このことを言っていたんだと、やっと理解した。 「そうだよね?昨日だって駅で泣いてる紅ちゃんを見かけた時、一目散にそっちに向かってた!」 「それは……」 「紅ちゃんが好きなのに、どうして私に恋人契約なんて持ち掛けたの!?」 怒りと悲しみが混ざった声が、俺の胸を切り刻んでいく。 なんて言えば、いいんだろう。 俯けていた顔を上げる市ヶ谷さん。
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