―恋人契約終了―

13/20
前へ
/814ページ
次へ
その目には、今にも零れ落ちそうなくらいたくさんの涙が溜まっていた。 「私を紅ちゃんの代わりにしたかったの?それともただ遊んでみたかっただけ?」 「……」 だんだんと、市ヶ谷さんの語尾が弱まって来る。 そんな市ヶ谷さんの言っていることはあながち間違いじゃないから、何も言い訳出来ない。 「確かに、俺は紅が好きだった。でも今は――……!」 市ヶ谷さんが好きなのに。
/814ページ

最初のコメントを投稿しよう!

659人が本棚に入れています
本棚に追加