―恋人契約終了―

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今にも呼吸困難に陥りそうな紅の背中をさすってやる。 「別れたんなら泣いてもしょうがない」 「うぅ……」 ヒック、としゃくりあげる紅。 こんなとこにいさせるのは良くないよな……。 そう思って、座れるところが無いかを探すために、辺りを見回す。 と。 「(あれ……)」 少し前まで数十メートル先にいた市ヶ谷さんがいなくなっていた。
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