クール王子の日常

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「ね、ルイくん。 昨日の実験、最後まで付き合ってくれたお礼におごるからさ。 今日、終わったらご飯行かない?」 上目遣いで、擦り寄ってくる無能なドクター(博士課程)の先輩。 擦り寄ったら、男はみんな喜ぶと思ってんの? 「悪いけど、俺は先輩に興味ねーっす。」 仏頂面したまま、言うと、 擦り寄ってきた体はパッと離れ、 「そ、、そんな深い意味はないわよ。 ただお礼だってば!」 笑顔を引きつらせながら、顔を赤くする。 「今日は先約あるんで・・。」 約束なんてない。 断るための口実。 しいて言えば、借りてきたDVDを家で一人で見るって予定がある。 「そ、、そぉ・・。 じゃ仕方ないね。また今度」 逃げるように、自分の席に戻っていくセンパイ。 ウザっ。 昨日の実験だって。 どうしても俺に手伝って欲しいっていうから、 やっと俺の能力を認めたのかよ!って思って ちょっとうれしかったのに。 こっちが目的だったとしたら、興冷め。 女の先輩なんて、本当めんどくさいだけ・・。
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