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「君のキスが上手いから、つい理性が飛んでしまうんだよ」
「王が淫乱なだけでしょう」
「はは、参ったね」
身体の隅々をなぞりながら視姦していると、わきの下にも痣がある。
これは私以外の輩に好きなようにされてきた証。
それを私が上書きするように噛むのだから、身体の傷は減らない。
それよりも心の傷が癒えることはないのだろう。
最近は心の痛みは麻痺さえしてる節があるのではと思う。
痣を指でなぞると「ああっ」と甘い息を漏らし、体をくねらせてそこを隠した。
「わきは弱いんだ」
「その弱い部分に痣をつけられたのはどこの誰ですか」
隠した腕を退かして、痣を上書きするように吸い噛み、痣をつけなおす。
甘苦い呻き声をあげるので、そのまま身体を刷り寄せ抱いた。
刷り寄せながら、お互いに王の突起物と私の突起物が触れ合う。
王は甘く苦しそうな呻き声から、甘い吐息へと変えて、腕を背中に回してきた。
腰を緩く動かして、気持ちよい場所を探る王。
淫乱で性欲には素直な王がいとおしい。
お互いのそれは、お互いの器を、今か今かと待ち受けているようにひくつかせている。
王のその先からは愛液さえ滲み出ていて、それを私の体にすりつけてきている。
その様子に笑みと息を洩らしてしまう。
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