出会いは突然に 1

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えっと、この人、第2ボタン開けてないよね? 校則違反になっちゃうし、そんなこと、してないよね? うん、閉まってる。 何て言うか…顔から色気がプンプンする~(笑) 無意識に、彼の頬を軽く撫でていた。 すると、彼の頬は、真っ赤になって、唇が動いた。 何て言ったんだろう…思わず視線が唇へ。 彼の唇を指の腹でゆっくりなぞる。 「あ、あのさっ!!」 この大きな声に我に返る。 『へ、へ!?何!?』 「皆に…見られてるんだけど…」 周りを見渡すと、人がたくさん!! 何を見てるんだ? 私はただ、彼の上で馬乗りになって、唇をなぞっているだけ…へ? 『わわわわわわ~!わわわ、ちょっと待て!』 もう訳がわからん。 えーっと、2人で倒れちゃって、座り直して、この人の事見て…。お?私、大変な事しちゃってる? 『ゴメン、ゴメン、本当にゴメン!!無意識…って言うかたまたま!!うん、そうだよ、たまたまだよね~』 もう何が言いたいか忘れて、とにかく彼の上からどいた。 そして、しばらく2人で見つめ合っていた。
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