出会いは突然に 1

5/9
前へ
/54ページ
次へ
「修治~!」 と言う声で我に返った。 「あ、奏汰…」 「久しぶりじゃん☆」 と、爽やかな笑顔で近寄ってくる“カナタ”と呼ばれた人。 「思ったんだけど、この子、彼女?」 『「はぁ!?」』 この人は、何を言ってるんだろう。 『私達は、同じ小学校だっただけです…💢』 「ごめん、ごめん。俺、山下奏汰(ヤマシタカナタ)って言うんだ。お前は?」 え…。“山下奏汰”? 『うっそ~…』 「どうかした?」 『…私は…長瀬流那。覚えてる?』 「長瀬…。えっ!!流那!?」 彼は幼稚園の頃、同じクラスだった子。 小学校になってからも、時々会っていたが、小2の春から会っていない。 実は、付き合っていたのだが、今は…。 「え、めっちゃ大人っぽくなったね!!」 『え~、そう?奏汰は相変わらず、幼いね~☆』 「はぁ?これでも大人になったっつーの!!」 「…あのさ…。2人は、どういう関係?」 “黙って見ていたが、もう耐えられない”と言う風な目でこっちを見てきた。 『幼稚園の頃からの、ストーカーです♪』 「おい!!幼なじみだろっ!!」 「ふーん…」 どうしたんだろ、修治。 さっきから、奏汰の事睨んでるような? 気のせいかな☆
/54ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加