幼なじみ①

8/31
前へ
/189ページ
次へ
「優ちゃん、用意できたよ」 「あぁ、ありがと」 彩南さんの優しい声があたしを通り越して、ソファーに座る優太さんのほうへと投げかけられる。 未だに仲良しで甘甘な夫婦。 思わず目を逸らしてしまうほどの仲のよさ。 そんな二人を見てると、羨ましくて少し憧れの夫婦。 ママもよく言ってる。 この二人の仲のよさは付き合っていた頃からまったく変わらないんだって。 決してうちの両親が仲が悪いわけではなくて、むしろこの家と同じくらい仲良しな二人ではあるんだけど。 ママの愛情表現が過激で、照れるというより若干引き気味なのは内緒だ。
/189ページ

最初のコメントを投稿しよう!

255人が本棚に入れています
本棚に追加