幼なじみ①

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「今、起こしに行こうと思ってたんだよ?」 「フフ、今日はちゃんと起きられました。 あ、でもまだお兄ちゃんは寝てるかも…」 昨日も遅くまで勉強してたし、言葉を付け加えながら。 狭い階段をお互い左右に身体を寄せてすれ違う。 「…相変わらず真面目ね」 遅くまで勉強なんて。 あたしは試験前だってそこまでやらないのに。 「もう、朝ごはんの用意できてたから先行ってて。 あたしは純人を起してくるから」 「はーい」 そう言って、残りの階段を上っていき。 右側の部屋のドアの前に立つと、また一つ小さく息を吐いてから。 少し大きめにコンコンとドアをノックした。
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