Under Lover

幼なじみ①

たぶん、これじゃ起きない。

わかっててやってること。

一応、ノックしましたって形だけの行動。

「純人、朝だよ」

ドア越しに声をかけてはみるものの、もちろん返事はない。

これはいつものこと。

ドアノブに手をかけて、ゆっくりとドアを開けると。

青を基調としたシンプルな部屋がその先に広がっていた。

相変わらずキレイに片付いている。

大きな本棚と机とベッドがあるくらい。

あたしの部屋のほうがゴチャゴチャとモノに溢れ返っていて汚いくらい。

自分としてはそのくらいのほうが落ち着くんだけど。

純人の几帳面な性格がそのまま出ているようなキレイな部屋。

でも、今日は珍しく机の上には昨日の勉強のままなのかノートと参考書らしきものが広げたままになっていた。