幼なじみ①

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「そういうの、まだ早いでしょ」 ほら、また子供扱い。 お兄さんぶっちゃって。 1歳しか違わないのに、いつもそう。 結局、負けるのはいつもあたしで。 しぶしぶ純人の上から降りると。 少し乱れた制服直してから、手ぐしで髪の毛を整える。 「はぁ…つまんない」 純人に聞こえるようにわざとらしく大きな溜息を吐いて。 そんな言葉を吐き出す。 純人の動揺した顔を見てみたい。 その『お兄ちゃん』の仮面を剥いでみたい。 そんなあたしの願望も、今日もまた失敗に終わった。 だけど頭の中では、それも仕方ないのかもと、半分は諦めているところもある。
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