幼なじみ①

23/31
前へ
/189ページ
次へ
純人と一緒に家を出て、近くの駅まで一緒に歩いていく。 あたしたちが住んでるこの住宅街は、近くには少し大きな公園があって。 そこには遊具のほかに。 手入れのされた花壇や小さな噴水まである。 夏になると、その噴水には子供たちが集まって水遊びをしていた。 もちろん、あたしも純人も小学生の頃は一緒に遊んでいた。 この先の商店街では、“はじめてのおつかい”のように、二人で買い物に行ったりしてた。 昔ながらの八百屋さんやお肉屋さん。 みんな顔見知りで。 ぜんぜん怖くなくて、むしろ迷路のような商店街を探検ゴッコしながら駆け回っていたっけ。 商店街を通り抜けて、その先の大通りに出れば。 すぐ目の前に大きな駅が見えてきた。
/189ページ

最初のコメントを投稿しよう!

255人が本棚に入れています
本棚に追加