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「……今日もステキ」
駅のホーム。
純人たちとは違う女性専用車両の前あたりで立っていると。
すぐ隣に並んで純人たち集団をチラ見して頬を染める彼女、吉沢夢花。
あたしの高校の友だち。
「夢花、おはよ」
「おはよう、リンリン」
人懐っこい笑顔で大きな瞳を細める夢花。
「その“リンリン”ってやめてよ」
「今日も朝から目の保養!」
あたしの言葉なんて全然聞いてなくて、フフンと鼻歌なんて歌ってご機嫌なのはいつものこと。
キレイに巻かれた髪が、夢花が飛び跳ねるたびにフワリと揺れる。
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