幼なじみ①

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そんなあたしにいつも気がついてくれるのは、純人だった。 どんどん中央に流されていくあたしの身体を入り口まで引っ張り戻してくれて。 自分の身体を楯にして守ってくれるの。 気分が悪かったはずなのに。 密着してるのは純人だと思うと、それだけでなんだか安心する。 少し顔を上げればすぐそこにキレイに整った純人の顔。 女の子みたいにきれいな肌。 あ、こんなところにホクロ発見。 どんなに見つめたって、一度だって純人と目が合うことはなくて。 彼はずっと流れていく外の景色を眺めていた。 涼しい顔しちゃって。 何を思って、何を考えてるか全然わからない。 感情も何も読めないその顔をただ見つめてた。 密着した身体が気になったのはあたしだけで。 思った以上に筋肉質な純人の身体に、馬鹿みたいにドキドキしちゃって。 小さいときは一緒にお風呂だって入ったし、今だってお風呂上りの半裸の純人を見かけるコトだってあるのに。 こうやって実際に触れると、堅くて引き締まった身体であることに。 もう、子供じゃないんだって実感せざるを得なかった。
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