Under Lover

幼なじみ①

「おはよう、凛ちゃん。今日も早いね」

「おはようございます、優太さん」

朝早いのに爽やかな笑顔でリビングに入ってくる優太さんに、あたしも笑顔であいさつをする。

彩南さんに負けないくらい柔らかな笑顔と、そのときに少しだけできる目尻のシワ。

大人しめなダークブラウンのフワフワの髪を緩くセットして、淡い水色のシャツにデニムのタイトめのパンツ姿で。

スラッとした体付き。

ソファーに座ってコーヒー片手に新聞を読むその姿をチラリと盗み見する。

なんで藤木家は朝からこんなに穏やかな時間が流れているのだろう…って不思議に思いつつ。

毎朝、この家にやってくるのがあたし、倉田凛の日課になっていた。