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「凛ちゃん、今日は美鈴の帰り遅いんでしょ?」
「うーん、そんなこと言ってたかも」
甘めの卵焼きをつまみ食いしてるあたしを叱ることなく、ヨーグルトにカットしたフルーツを数種類のせていきながら話しかけてくる彩南さんに。
当たり前のようにそのヨーグルトとスプーンを受け取ってダイニングテーブルに腰を落とすあたし。
無糖のヨーグルトに、今日はオレンジとリンゴが乗ってるそれは、あたしの毎朝のお決まりの朝食メニュー。
一口食べると、ヨーグルトの酸っぱさに少しだけ顔を歪めて、そのあとに広がるオレンジの甘酸っぱさがなんとも言えず絶妙。
「なら、今夜はうちで夕飯食べに来れば? 一人だと寂しいでしょ?」
「いいの?」
「何言ってるの、もちろん良いに決まってるじゃない」
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