第2話 ペイシン

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「何で此処にいるんだよ!お前が絡んでんのかぁ」 少し迷惑そうにマサシムを見るペイシン。 マサシムは小さく頷き、言った。 「いいかペイシン。今は生かしておくんだ」 「ヤダよ♪3000万の懸賞首だぜ?」 「その3000万を獲るために、お前の命は捨てられるか?」 「おいおいおい。俺を殺す気か?」 「場合によっては・・・・・・」 今この場で殺すことも出来る。 そんなオーラをペイシンに向け、マサシムは発している。 「何だってんだよ?」 銃すら構えていないマサシム。しかし、その異次元の者とも思える威圧感漂うオーラに、ペイシンはピストルを下ろした。 無論、マサシムが無抵抗であるペイシンに危害を加えることはしない。 マサシムは、自分の考えを話し出した。 「死んだ方が楽・・・・・・この爺には、そう思わせるほどの苦痛を与える」 「ひょ~♪ドSだな♪」 「ふっ。死んでしまえば、死より苦しい事を思い知らせられんからな」 ニヤリと口角を上げるマサシム。 「ま、お前が絡むなら、俺は手を引く♪」 全てをマサシムに任せようと思い、ピストルを懐にしまうペイシン。
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