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クロ「しかし……何故ギルドに所属しようと思ったのかな?君の実力なら普通に金を強奪するくらいわけないよね?」
確かにな
ベルゼ「まず第一に、俺はこの世界の知識が少ない、第二に、人間というものを理解するためだ」
神にも言われたからな、人間を知るなら人間の中で暮らすのが一番だ
まぁ、理解しているつもりなんだがな
善人もいれば悪人もいる、人はそれぞれ違う考えを持っている
地球では怒りに任せて暴走した
危険を排除しようとする本能は当たり前のことだろうが………
総体的に見て、人間の価値を見出だせなかったから今ここに居るんだ
この世界で、人間は俺に何を見せてくれるのやら
クロ「最初からだったが、自分を人間じゃないみたいに言うね?」
ベルゼ「最初から言ったはずだが、俺は人間じゃない」
神だって俺を生物だとは言ったが、人間だとは言っていなかった
クロ「…………まぁいいや」
そうだな、気にしないことだ
ベルゼ「早速なのだが、何か依頼はないか?金を持っていないんだ、住む場所も探さなければならないし」
クロ「あぁ、なら家にくるといい、君は未成年だから怪しまれるよ……俺が保護者になろう」
………ふむ、まぁありがたいな
マスターは俺を監視でき、俺は住み家を得る
一石二鳥だ
クロ「というわけで、一応名前はクロムだから、お父さんでも親父でもクロムでも、好きに呼ぶといい……ただ、ギルド内ではマスターだからな」
なんか、嬉しそうだな?
ベルゼ「よろしく父よ」
とりあえず、まずは義父から理解を始めよう
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