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家の中は普通だった
空いてる部屋を与えられ、服などを買いに行こうとするクロムを止める
ベルゼ「父よ、お前実は子供が欲しかっただけか?」
クロ「え?そうだけど?」
不思議そうな顔をするクロム
なかなか容姿のいい男なのだから、女に苦労はしないだろうに…
クロ「ほら、俺は闇ギルドのマスターだろ?身内を作っても弱点が増えるだけ、その点ベルゼは俺より強いから安心して家族になれるな、ベルゼが未成年で良かったよ」
……面白い奴だ
ベルゼ「それは良かったな」
実は二十五歳だとは言わないほうがいいだろう
しかし、この国にはお人好しが多いのか?
門番といい、クロムといい………困ったもんだな
門番もクロムも食えそうにないな
神よ、これはお前の狙い通りか?
いや、好きに生きろと言っていたからには手出しはしないだろう
ベルゼ「父よ、実はな……俺は両親と恋人を殺された事がある」
クロ「……」
ベルゼ「そのせいで暴走して、人間に価値が見いだせず、世界を食おうとした瞬間神に止められた、元々の世界で俺は異常だったが、魔法のあるこの世界で好きに生きろと言われたんだ…………信じるか?」
クロ「………あー、成る程ね…それなら納得だよ、君のような実力者の情報がどこにもないからおかしいとは思ってたんだ、異世界の住人だったのか」
あっさりと信じたな
クロ「異世界というものは確認されてるんだ、勇者は異世界から召喚するからね」
成る程
ベルゼ「とりあえず、父を信じることから始めようと思っている、今の俺には人間が食料にしか見えないからな」
クロ「責任重大だね……」
大丈夫だ、敵にならない限りクロムは食わない
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