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出会う人間全てを優しく撫でていく
一番早いのは頭だ、脳が欠損して生きている生物はまず居ない
まぁ異世界なら居そうだが、そんな化け物級の生き物がこんなところにいるはずない
逃げ惑う使用人を殺し、豪華な服を着た貴族らしき女も子供も殺す
クロ「対象が居ないな…」
血の臭いがきつくて判別が難しいが………香水の臭い匂いが移動し、足音が聞こえる
どうやら一人地下に逃げているようだ
馬鹿な奴
足音からして俺の真下を通ってるな
俺は普通に床を殴って崩す
暴食は使わず、身体能力のみだ
ガラガラと瓦礫と共に地下通路に落ちる
「ヒッ!?ヒィィッ!!」
慌てて奥に逃げていく太ったジジイ
俺はゆっくりと追い掛ける
地下まで血の臭いはしないからわかった、数人の人間の臭いがする
微かに異臭がするからあまり臭いを嗅ぎたくない
ジジイの後を追うと、地下牢らしき場所に出た
そして、ジジイを庇うように数人の女
クロ「おやおや、エルフや獣人まで居るじゃないか……」
……人間ではないらしい
そういえば情報にあったな
魔法に優れたエルフ、身体能力に優れた獣人
………
ベルゼ「奴隷か?助けたほうが良いのか?」
クロ「いや、そこは別に指示されてないから好きにしな」
ふむ………………よし、食おう
「お、お前ら!ワシを守れ!」
ジジイが喚けば、ぼろぼろの布を申し訳程度に身に付けた女たちが俺に迫る
まぁ
ベルゼ「どれだけ魔法に優れていようが、どれだけ身体能力に優れていようが………無意味だ」
彼女達は、俺が触れた瞬間、奴隷という地獄から解放された
血飛沫が舞い、崩れ落ちる女たちの体
ベルゼ「さて、メインディッシュだ」
それに見向きもせず、俺はターゲットのほうへ歩いた
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