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「なんか釣れたんか??」
世界の滅亡により、汚染された海。食べれない魚も居なくはないがやはり数は少ない。
そんな海に1人、釣り糸を垂らした男がいた。
「総統。どうしてこんな所に。」
「今はクラでええよ。」
「じゃあ、クラ。なんでこんな所におるん」
「いやまぁ用事という程のことはねぇんだけど。大体お前このあたりにおるってマリネが言ってたけんな。」
サセト。ナカクニの中佐である。出身はヨンゴクトウとナカクニの中心あたりに位置するセトウチの島出身なのだが、とある事情でナカクニへ移住した。
元々その為ヨンゴクトウ出身であるクラとも馴染みは深い。
「養殖やって進っみょんやろ??」
「伝説の魚が釣れたら面白いじゃろ。」
ぐっとサセトが釣り針を引くとそこには得体の知れない魚が引っかかっていた。
「なんやこれ…グロイなwww」
「食うと旨いで。」
「食うんなwww」
サセトはよいしょと腰を上げる。
「帰って釣ったんをさばくけど、クラも来るか??」
「行く。」
「お前の言ってたグロイ魚じゃけど」
「いる。」
釣った魚の入った籠をグリフォンに乗せ、飛び立った。
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