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「本気で来ていいぞー!!」
ブンブンと手を降るクラを目の前にレオは目を閉じて、呼吸を整える。
ゆっくり目を開け、真っ直ぐに見据え、ニホン刀を構える。
「では……参りますっ!!」
地面を蹴り駆ける。
間空いを詰め、刀を薙ぐ。
クラは飛び上がり、空中で一回転する。
「…ちっ!!」
間空いを取る暇はないので、クラが空中にいる間に体勢を立て直し相手の攻撃に備える。
クラは着地するとそのまま身体を捻り回し蹴りをする。
寸前レオはしゃがみこみそれをよけ、一歩前に出るそしてそのままクラの首元に刀の刃を向けた。
「閣下。本気で来いと言ったのは貴方ですよ。」
「へぇ…!!やるじゃん……!!」
クラがニヤリと笑ったのが見えたかと思うとみぞおちに痛みが走り、バランスを崩してひっくり返った。一瞬見えたのはクラが膝でみぞおちを蹴りあげていた部分。
「……くぁっ!!!」
「あっ!!やっべっ!!やり過ぎた!!おいレオ大丈夫かっ!!??」
レオは駆け寄るクラに牽制するかのように、刀を突き立てた。
「もう一度っ…言い…ます。本気で来いと言ったのは閣…下だ…と!!」
「……そう来なきゃな。」
レオが立ち上がり、再度刀を構えた
「…行きます!!」
「おうっ!!」
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