序章 奪われた日常

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今までのものとは違いすぎて俺は思わず凝視してしまった。 だが、奴はそれに気づいたのか俺を見つけるなり追いかけてきた。 化物は建物を伝って追いかけてくる。 そして奴はしっぽの先から得体のしれない液体を飛ばしてきた。 俺は間一髪よける事が出来た。 だがの隣に居たサラリーマンに当たった。 その瞬間サラリーマンは多量の酸でもかかったかのように悶え苦しみながら溶けていた。 「マジかよっ!?」 俺は逃げる足を早めた。 だが化物はなかなか引き離すことができない。 俺は急いで狭い路地へと入った。 さすがの化物もこんな狭いところまでは…。 甘かった。 奴は長い尾を伸ばし、スナイパーのように俺に狙いを定める、酸を飛ばしてくる。 俺は導かれるように逃げ、気がつけば行き止まりだった。 化物はこれが最後とばかり狙いを定め、打ってきた。 俺は思わず目をつぶった。
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