筆跡だけの彼氏

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きっと冗談。 弄ばれているだけ。 端から信用なんてしていなかった。 なのに“キミ”は、どうして易々とこんな返事をくれたのか……? 「う……嘘でしょ……!?」 午前7時半。 まだクラスメイトが誰も登校していない3年5組の教室。 私の席は、前から2番目の一番窓側。 机の上には、落ち込んだ勢いで落書きした冗談半分の文句が書かれたまま。 そして、そのすぐ隣には……――――――
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