25歳

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そのあと、龍樹とカフェを出て 1度それぞれの車で 私の家へ行った。 私は車を置いて、着替えてから 今度は龍樹の車1台で ドライブに出かけた。 龍樹と知り合ったのは 半年前のこと。 会社の飲み会の帰りに 上司に連れて行かれたバーで バーテンダーをしていた。 お店の雰囲気とお酒の味、 何より龍樹とのトークが気に入り 頻繁に通うようになった。 そのうち外で会うようになり 2人で出かけることも増え 龍樹に告白されて 私たちは付き合うことになった。 周りの結婚ラッシュに 焦らなかったわけではない。 ただ、長く付き合って 別れてしまうことほど、 嫌なことはない。 「沙織?どうした?」 「ううん。なんでもない。幸せだなぁって。」
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