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   初恋──  あなたは自分の初恋を覚えていますか。 『男と女は、元々一つだった。  それがこの世に生まれる時に別れたから、失った片方を捜し求めるのだ』  これは推理作家の北村薫の言葉だけど、そんな生涯一度の恋に出会えたら幸せだろうね。  今はコンビニで買い物でもするように、恋もSEXも簡単に手に入る時代だ。  命をかけた恋ってのは、白いカラスより貴重なのかもね。  今回は、半世紀どころか七十年もの間相手を思い続けた、奇跡の『初恋物語』。  涙なしでは聞けない。そんな話だよ。  もしもこれを読んでるあんたが、自分を疑いそうになったら、うんと昔にワープしてごらん。きっと、大切な何かを思い出すはずだよ。  誰だって、ピュアでまっさらなハートを持っていたからね。    まあおれは、運よくそんな人に出会えたから言えるんだけどさ。  
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