1話 裏

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春の匂い。 花の香りがふわふわと漂い、日差しがとても心地いい。 1年間も通い続けた学校への道も、新しい学年へと移り変わるとなるとなぜかそれはとても新鮮な気持に感じられるのである。 新しく作った前髪も私を新鮮な気持ちにさせてくれるのかも知れない。 珍しく早起きができ、余裕をもって最寄りの駅に行く。 いつもより一本早い電車に乗ることができた。 こりゃ唯子、驚くだろうな。 電車に揺られながらそんなことを思っていた。
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