歌守

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歌守

時は江戸、戦国の乱世を治め天下統一を果たした徳川幕府。江戸や大阪などで庶民は賑わいを見せていました。 まるで戦国の世などなかったかのように… とはいえども、人は心の中で忘れないもの 1度傷つけあった者が再び心を交わすなど難しいこと。 たとえそれが誤解やすれ違いだとしても… それが人を負の方向へ追いやるとも知れず そんな因縁がひそかに巣くいそれを糧に人の心に住み着く妖魔がまだ存在する時代。 その因縁をといて妖魔を滅し 人と人の心を紡ぐことを生業としていきる者がおった。 ただ、そんな立派なことをしてるのに誰も知らない 、なんの文献にも残っていない男 その男は道行く人に「あんた、なにものでぇ?旅人かい?」と尋ねられるとこう答えた 「違いますよ、そんな立派なもんじゃない。ただの 『紡ぎ師』 ですよ。」 そういって微笑み立ち去るだけだった。 もちろんその男の言葉の意味を理解したものはいない… 意味と目的の本当の意味は彼しか知らない
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