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いや、はっきり言って、そんな生易しいものじゃなかった。
俺の局部を、がっつり掴まれてしまった。
『痛えーっ!』
俺は声を上げたが、口は塞がれたままだ。
俺は自由になった手で裕太の腕を掴み、アソコから離そうとしたが、益々握り込まれて目の前にチカチカと光が舞う。
俺が失神しそうになって漸く、それに気付いた裕太が手を離した。
「ヒデくん、ごめん!
俺、夢中になっちゃって…。」
「…。」
俺は悶絶中で、返事など出来る訳がない。
股間を押さえて床に丸まり、痛みが引くまでじっと耐える。
裕太はおろおろと俺の背中を擦っている。
それには何の効果もないが、反省しているのが分かり、俺は痛みが引くのと同時に顔を上げた。
「…バカ野郎。
死ぬかと思った…。」
「本当にごめん。」
俺は大きく息を吐き、ごろりと床に仰向けになって言った。
「こんなの、暴行と同じだぞ。」
「す、すみませんでした!」
裕太が必死に頭を下げる。
少し余裕を取り戻した俺は、溜め息混じりに尋ねた。
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