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「何でこんな事したんだよ?
おまえとは付き合えないって、ちゃんと言っただろ?」
裕太は床に正座してモジモジしていたが、不意に顔を上げて答えた。
「ヒデくんに、俺の初めての人になって貰おうと思って!」
…どうしよう。
こいつ、16歳の夏に(もう秋か?)童貞捨てる気なんだ。
しかも、俺を相手に。
俺の場合も、成り行きとかじゃなくて最初からそのつもりで挑んで童貞を卒業したから、気持ちは分かるが…。
ただ、相手は同級生の女の子だったけど。
とにかく、大事な事を確認しなければならない。
「裕太、おまえ男が好きなのか?」
すると、裕太が目を泳がせた。
え?違うのか?
「おまえ、童貞なんだよな?」
「…。」
ええぇ?それも違う?
なんだ?どう言うこと?
もう訳分かんねえぞ!
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