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「逃げろ!」
「殺されるぞ!」
迫る殺戮を繰り返すロボット達から逃げるようにクラスメート達は一目散に外に飛び出した。
「俺達も逃げよう!」
少年はかなこの手を離れないようにギュッと握る。
「うん!」
かなこも少年の手を力強く握った。
二人はロボット達に気付かれる前に一目散にとある場所へと向かった。
***
かなこは少年に手をひかれながら旧校舎まで来ていた。
「かなこ、こっちだ!」
少年は旧校舎の裏にある地下道へとかなこを招き入れた。
「ここは?」
謎の地下にかなこは戸惑っている。
「旧校舎の下のこっそり緊急用のシェルターを作ってたんだ」
そう言って少年は地下に置いてあるランプに火をつけた。
ぼんやりと辺りがランプで照らされた。
一通りの非常用の物品が置いてある。
「そんな事していいの?」
こういう時も真面目なかなこは少年に尋ねた。
「今はそんな事言ってる場合じゃない。
早く隠れるぞ!」
少年は更に奥深くへとかなこを誘導する。
「う、うん!
誘導されるがままにかなこは奥へと進んでいく。
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