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「んだよ」
かなこに笑われ少年は更に顔を赤らめた。
「案外素直だなって思って」
笑いながらかなこは答える。
「案外は余計」
少年は軽くかなこのおでこを指で押した。
「ごめんごめん。
早くこの生活から抜け出したいね」
おでこを押さえながらかなこは言う。
「そうだな。
以前と変わらない生活送りたいな」
コクリと頷き少年は真剣な表情を浮かべる。
「その為にも食糧が必要ね。
腹が減っては戦は出来ぬってね」
やる気に満ち溢れたかなこは少年にウィンクした。
「無茶するなよ」
少年はかなこが無茶しないように釘を打った。
「うん、わかってるよ」
力強く頷きかなこは少年を見た。
「じゃあ、行きますか!」
かなこの言葉を聞いて少し安心した少年はギュッとかなこの手を握る。
「OK!」
かなこも少年から離れないように手を強く握る。
そして二人は戦場と化している学園へと出て行った。
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