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「そうですけど、何かご用?」
反射的に僕は――。
腕組みしたまま失礼この上ない態度。
「――和樹!」
もちろん間髪入れず
厳格な親父様から檄が飛んだ。
「いや、いっちょまえに反抗期を迎えた様で」
「よろしい、よろしい。男の子はそれぐらいでないと」
辟易する父親たちを尻目に
「平気よ。弟があなたと同じ年なの。むしろ親近感が湧くわ」
彼女はなんら変わらぬ態度で
僕にアイドル顔負けの愛らしい笑顔を向ける。
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