Ⅲ
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僕は茅乃が手にしていた薔薇を奪う。 征司の摘んだ刺のない純白の薔薇。 刺がないなら 僕が添えようか――。 「和……樹くっ……!」 有無を言わせず引き寄せて 僕は乱暴にお嬢さんの唇を塞いだ。 「大丈夫だから……おいで」 「ンッ……」 抵抗する蕾を指先で押し開けながら 悪魔の舌をねじこんでやる。
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